あん鍼灸院

香川県高松市木太町にある脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症などの皮膚疾患」「花粉症などのアレルギー疾患」 「自然妊娠できない」「子宮内膜症・月経異常などの婦人疾患」「糖尿病」「緑内障などの眼疾患」「耳鳴り・嗅覚障害などの耳鼻疾患」「味覚障害・咳・喘息などの口舌咽喉疾患」 「顔面・筋などの麻痺・痙攣疾患」 「鬱・躁病・パニック障害」「潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群などの消化器疾患」「バセドウ・橋本病などの甲状腺疾患」「ネフローゼなどの泌尿器疾患」「関節疾患」「頭痛などの血管疾患」の《根本治癒》を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院のコンセプト、理念、治療方針をご覧下さい。
ご予約は電話:087-887-1466にどうぞ。
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東洋医学からみる『皮膚の電気』|あん鍼灸院
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    「皮膚は電気を通す組織で、電池である」

    傳田光洋氏は著書「皮膚は考える」(2005年 岩波書店発行)で、そう述べています。(2009年より資生堂グローバルイノベーションセンター主幹研究員 2010年から科学技術振興機構CREST研究員兼任)。

    傳田光洋氏のいう皮膚は、電気を通す組織であり「電池」であると表現したところが興味深い。この本を数年前に手にした時、皮膚研究者の方が東洋医学のことを考えていることに本当に驚きました。氏によれば1982年、Journal of American Physiology(アメリカ生理学誌)に「表皮はパワフルな電池である」、つまり皮膚電位があるという論文が掲載された。これは知っています。それ以降、傳田氏などの皮膚研究者は研究を積み重ねた。が、皮膚表面にある電位(電圧)の研究に終わっているようだ。氏は皮膚研究者ですが、著書の中で鍼術に触れています。しかし、その鍼術に対して、解らないものとして疑問を投げかけています。にもかかわらず、著書の最後の章や結びでは、東洋医学と皮膚について熱く語られている。著者の最も研究したいことではないか。皮膚を研究していると鍼術という医療に少し興味が湧いてくると思います。皮膚に鍼を少し刺し鍼術を施せば、良くも悪しくも体の状態が変化するものですから。おそらく、皮膚科学というジャンルは、東洋医学の陰陽論や鍼術を研究すれば宇宙が生み出した生物とはどういうものかということがおぼろげにわかるのではないかと思う。東洋医学を学ぶ時、鍼をするということは皮膚のケラチノサイトの膜電位を変化させ、さらに深い場所に伝わり、やがて神経系に作用すると教科書で教えられます。しかし、神経とは切り離して考えるのが正しい。どうしても内臓と神経、そして集中制御装置の脳が身体を管理しているとすぐ脳裏に浮かんでくるのです。しかし、その考え方を取り除くと見えてくるものがあります。私も勉強しだした当初、東洋医学が難解でした。そう、何のことを言っているのか、頭に入ってこないのです。教育で理解できる考え方を獲得出来ていないのです。しかし、解らない、意味不明と言ってそれを切り捨てるのではなく、我慢して陰陽論という大局から宇宙自然の森羅万象を読む努力をすると理解できるようになりました。不思議なことに、その発想をしてゆくと治療の難題が解けるようになったのです。陰陽論を紐解いて実際の現代世界に当てはめると、そうであったのかと頷きます。その過程を踏まないと陰陽論の「理釈」はなかなか難しいようです。因みに陰陽論は、『宇宙世界の本質は陰陽一気で成り立ち、陰陽の「対立」と「統一」によるものである』というものです。生命体は「対立」と「統一」を絶え間なく繰り返し、一言で言うと「動態平衡」を瞬時、絶え間なくずっと繰り返し、生命を統制しています。骨の破壊と成長もその一つです。私は、体には発電機構(電気を発生させる=遠心性=陰)と蓄電機構(電気を貯める=求心性=陽)があり、そのエネルギーを使い生命体は「動態平衡」を維持していると考えています。これも陰陽の対立と統一です。とは言っても、私は臨床治療が主体ですので基礎研究ができていません。偉そうな分かったようなことを言いましたが、あくまで臨床治療の実感です。

     

    では、電気の話に戻りましょう。生物界では外界と接するところや生体膜同士が重なるところでは「電気二重層」という蓄電池状態になっています。自然界では、界面(固体と固体、液体と液体、液体と固体など)という二つの物質が接触するところでは、必ず、プラスとマイナス電荷(陰陽)どうしが界面を介して並ぶという界面電気現象が起きています。それを電気二重層と言います。皮膚(図1)には角質層(角層ともいう)・顆粒層・有棘層・基底層という表皮、そして、その内に真皮という様に何層もの細胞層があり界面が生じています。そこに電気二重層が構成されて電気を貯めていると考えています。いわゆる蓄電池、バッテリーです。界面が動くと電気が流れます。

    大変古い話ですが、私の学生時代、研究テーマは羊毛。羊毛が皮膚から発生するとき、毛根にある毛乳頭からバラバラに混在する三つの毛母細胞群が徐々に綺麗に配列しながら皮膚の外に伸びてきます(図2)。その時、電気界面現象が起こっています。キュティクル(毛の表面にある鱗状の細胞)は最外層に並び、毛はこの疎水性の細胞で覆われます。その中の親水性のコルテックス(毛の中心部を構成する細胞)は二種類の細胞から成り、真二つに分かれて配列します。これによって、疎水性のキュティクルと親水性のコルテックスは皮膚の表皮の如く構成される。コルテックスの二層構造によって、羊毛は水に濡れるとクルクルと螺旋状に変化し、乾き易くします。ヒトの毛は中心に髄があり、その周りを別の細胞が囲み最外層はキュティクルで覆われてほぼ同じです。羊毛の発生機序を調べるために蛋白質モデルを使って紡糸し、そこに電場をかけて人工的に電気二重層を作ったり、外界の状態を疎水性にしたり親水性にしたりして研究しました。大変、面白かった。でも、随分、大昔の話です。 

    図1 皮膚の構造(引用;国立がん研究センター)

     

    図2 毛の構造(引用;毎日新聞社)

     

    私は現在、鍼師です。中国の後漢時代、紀元前100〜200年に東洋医学が完成します。そのずっと前、今から約3千年前から延々と続いている。これは古代中国の方々が国を挙げて行った、努力の結晶です。これほどの理論と技術が当時に考えられ書物「皇帝内経」として完成していたというのは唯々、感銘する。その鍼術を実際に使い、患者さんの皮膚にある気が流れる経脈(経絡ともいう)のどこがどのように変化しているのかを手首の脈で診て、その経脈に対して不足している気を補ったり、または過剰な気を取り除き、気の働きを阻害する邪気を取り除き、さらには気の滞りを流して病を根本的に治療しています。経脈は、目には見えない「気」が流れている道です。気とは、いわゆる「電気」です。日本に鍼術が伝わって以来、約1400年くらい経ちますが、現代に至るまで鍼術を研究し、また、その技術をよくぞ伝えて繋いできた。そこに感慨深いものがあります。その鍼術を使うと不思議なことに治療中、鍼を支える指先にビリビリ、ドクドクと押し寄せてくる波のようなエネルギーを感じます。古典に伝えられているように背骨を伸ばしたりすると更に強く流れます。これは何なのか?これはどこから出ているのか?これはどこへ流れてゆくのか?鍼術で気を調整した後の脈は、驚くほど変化して穏やかに、かつ、ゆったりと引き締まった脈状になっている。これは何を意味するのか?脈診で診た経脈の気の変動を鍼術で調整して、元の状態に戻すだけです。ただ、この鍼術は技術の鍛錬を強いられるし、理論も難しい。この気の調整の繰り返しで体質の変動が元の状態に、すなわち健康体になります。これが、東洋医学でいう『根本治療』です。『根本治癒』は簡単ではないが、全ての症状が消失し、さらに再発がない。ほとんどの方がそれを疑うでしょう。体質とは、父母から受け継いだものです。体質は必ず、そのどちらか一方を引継ぎ、混ざることはありません。顔などの容貌は混ざります。体質に気の変動がなければ病になりません。病は全て、この体質の気の変動によって決定されるという自然法則がある。ただ、東洋医学の中で漢方薬は、根本治療というより対症療法です。

    さて、皮膚の1/3を火傷で失うと死亡するといいます。手足の内側や腹や胸の火傷はもっと少ない面積で死亡するのではないかと思います。そこには重要な経脈が走っている。胃や腸や肝臓の1/2以上、切り取っても死にはしません。思い切ったことを言うならば、脳が休眠していても、食事と空気を与えると体はこれまで通り、その機能は動いています。そう考えると皮膚は大変、重要な臓器です。また、美容という視点で見ても、肌荒れ・乾燥肌、湿疹・ニキビとか、肌の黒化や変色(日焼けは除く)、白斑・肝斑やしみも皮膚に発症した症状です。これもまた、気の調整によって改善します。気の調整をすると滑らかでしっとりした、くすみのない肌を手に入れることが可能です。皮膚に現れた症状もまた、皮膚で治せる。皮膚の役目が肉体(内臓、骨、血管、体液など)と外界を分け隔てる袋状の臓器であるだけではない。身体全体を瞬時にコントロールして健康(恒常性)を維持するネットワークコントロールセンターであり、また熱かったり冷たかったり、痛かったり痒かったり、大気圧や気温を感じ、風を感じ、音を感じ、光と影を感じ、他人の視線や気を感じる感覚器であり、皮膚呼吸をしたり、触られると気持ちが良かったり触って相手を好きになったり、さらには私たちの仕事である鍼術の治療線(点ではない)があり病気を根本から治すなど皮膚の役目は多い。その皮膚は都合の良いことに身体全体を均一に覆い、組織をコントロールし易い形態となっている。このように『皮膚は自律して、考えている』。しかし、皮膚は二の次の研究対象になっている。

     

    多くの鍼師の方(私も加えてもらって)が努力されていると思う。皮膚を治療して病を治すことができるということは、皮膚は体というネットワークのコントロールセンターだということです。医学の種類を問わず、どの様に治療しても、どのような手段を講じても『根本治癒』即ち、再発がないようにできれば、その治療は正しいと言えます。伝統医学が古いかと言えば、そうでもない。そのまま埋もれてしまうこともあるが、長い歴史のその先に次世代の医療が花開く可能性もある。ヒトは生来持っている先天の体質から徐々に気が変動して病は起こり、何十年もかけて症状は徐々に重症化し、症状の種類も拡がる。最終的には死に至る。それでもできるだけ早い時期に正しい治療で、という条件付きで難しいが、気を調整すると症状の全てが『根本治癒』してゆく。そう確信している。宇宙では、真っ赤に燃えた地球が冷えて、そこに気》が発生した。地球誕生の時に、周辺の宇宙から取り込んだ氷が化学分解してできた水素と酸素は、その雷によって再び水に復元され海となった。その海の中に生命体が発生した。その生命体も「気という電気」によって、いのちを生きている。この宇宙自然と生命の関係にワクワク、ドキドキ、ハラハラします。

    以上

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